Webメディア業界は横のつながりが強すぎて、もはや「お友達広報」

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どうも、のさか(@breakconnect)です。

Webメディア業界に関わり始めてはや1年と3ヶ月。関わった当初は見えてこなかったことが多く見え「これってどうなんだ?」と思うこともだいぶ増えてきました。

中でも最近思うのは、Webメディア業界は横のつながりが強すぎて「お友達広報」になっている部分が強いなぁということ。

今回は、Webメディアの広報について考察してみました。

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お友達広報とは

お友達広報とは、ネット上で有名なライターやブロガーが書いた記事を、彼らと仲の良い(つながりのある)有名人同士でシェア(拡散)し合うことを指します。

この広報になぞれば、有名人はもともとフォロワーが多い上、つながりのある有名人がシェアしてくれるので、必然的にバズが起きやすくなっているのです。

もちろんこれは、彼(彼女)ら自身がとても良い記事(※)を書いているからこそ、シェアされている面も大いにあります。

ただその一方で、良い記事を書いているのにも関わらず、なかなか広まらないという人が大勢いるのも確かなことなんです。

※「良い記事」の定義は人それぞれな部分がもちろんありますが、ここでは「話題性(革新性)があって、多くの人の役に立つ(ためになる)記事」と漠然に捉えていただければと思います。

個人の広報力

そもそも、メディア自体の認知度を除くと、個人の広報力は大体以下の様な式に当てはめることができます。

個人の広報力=企画力(①)×記事作成能力(②)×有力なフォロワー数(③)

この式を元にして考えると、①と②のレベルが高いからバズる記事は少なからずあるのですが、①と②のレベルが高くても、③が少なければバズらない記事も多くあるのです。

逆に、①と②のレベルがそこそこでも、③が多ければバズが起きることは本当に多くあります。

つまり、今ネット上では、個人の広報力が有力なフォロワーが居るかどうかによって決められている部分が強いのです。その結果、良い記事がしっかり広まっていない状況が起きているのです。

これは、良い状況だとはとてもいえないですよね。

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有力なフォロワーが多いのは悪ではない

もちろん、僕は①と②のレベルがそこそこなのに、③が多い人を否定したいわけではありません。

③を作れるだけの信頼を蓄積してきた結果であって、それも彼らの確かな実力であるのは間違いありませんから

(ここで、「そもそも、③があるのは①・②のレベルが高いからだ」と考える方もいらっしゃると思います。

しかし、それは飽くまで傾向であって、①・②のレベルが高いからといって必ずしも③が多いとは限らないのです。

特に黒子に徹するようなライターの場合は、これがよく当てはまります。)

けれども、一方で彼らのような有名人が書いた記事ばかりが広がってしまい、もっと広めるべき記事が広まっていない事実にも目を向けなければなりません。

なぜなら、有名人ばかりが書いた記事が広まってしまうと、ある程度、情報が画一化されてしまう危険性があるから。

影響力のあるライターやブロガー、もしくは、彼らを囲い込むことができる特定のメディアばかりが情報を広めることができると、個人やメディアの思想が入った、ある種偏った情報が広がってしまうからです。

こうなると、発信している側としては良いかもしれませんが、メディアとしての公平性(偏りなく、良い情報を届けること)がなくなってしまうのです。

新しいカタチの情報の届け方ができるメディア

こういったことを防ぐ1つの手段として、新しいカタチの情報の届け方ができるメディアを活用していくことが挙げられます。

それは書いた人ではなく、コンテンツ自体に注目するメディア書き手が誰であれ、対等に情報を広めることができるメディア

それで言うと、Mediumなんかは、今のWebメディア業界の流れに歯止めをかける存在なんじゃないかぁと。

そういった時系列とか誰が書いたかを忘れさせて、コンテンツにフォーカスをさせる。そういったインターフェイスにしています。なぜならばその背景にあるのはストーリーをいつ書いたかは重要ではありませんし、誰が書いたかも関係ない。優れたストーリーであれば時間が経過しても読んでもらえる。
そういったものを彼らは実現しようとしているし、それがちゃんと実現できるような環境を作るのがMediumの使命であるというところに行き着くと思います。
引用 – 「誰もがストーリーを持っている」Medium Japan代表がサービスの思想を語る – ログミー

もちろん、これはMediumが今後どのような動きをするのかにもよります。

加えて、今のところMediumに注力しているのは、力のある有名ブロガーやライターが多いので、そこでも有名人ばかりが囃し立てられる可能性も否めません。

自分自身がメディアになること

もう1つ手段として挙げられるのは、自分(たち)自身がメディアになることです。

要は「目には目を、力には力を」ということ。自分(たち)自身が影響力をつけて、様々な情報を広められるような存在になることです。

言うまでもなく、これは結局のところ自分自身が「お友達広報」をするのとほとんど同じことです。

ただ、その母数が増えていけば話は違ってきます。

おそらく今後、イケダハヤトさんがやっているようなブロガーコミュニティはどんどん増えてくるようになります。この理由に関しては詳しくは書きませんが、コミュニティはブロガーにとってメリットが多いんですよ。

そして、ネット上でブロガーコミュニティが無数に増えてくれば、広められる情報に多様性が生まれてくるようになります。

もちろん、このブロガーコミュニティが一定の粒が揃う(影響力の強いコミュニティが少数になる)可能性も否めませんが。

最後に

これらの推測は、たとえ起きるとしても、1.2年の間に広まっていくものではないでしょう。

ただそうした変化が出てきた際に、そこに対応できるかどうかはやはり、淡々と良い記事を書き続けていることに掛かっているのはには変わりありません。

今もそうですが、Webメディア業界は、良い記事を淡々と書き続けている人は必ずと言っていいほど報われるようにできています。

だから、僕らWebメディア業界に関わっている人がするべきことは「どんな記事が良いのか?どうすれば情報が伝わるのか?」をしっかり考えて、ひたすら記事を書き続けることなんです。

とても長くなりましたが、今日はここらへんで。

ではでは〜。

 

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