「メディア」には、伝えられないことがある

どうも、のさかです。

取材して記事を書いていると、悔しいなぁと心底思うことがあります。というのも、面白い話を聞き出せたとしても、その全てが書けるわけではないからです。

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核心を突いていることほどオフレコになりやすい

例えば、何かしら革新的なことをやっている人に「既存の状態をどう思っていますか?」と質問すれば、必ずと言っていいほど辛辣な批判が返ってきます。しかし、メディアでそれをそのまま掲載しようとすると、ほぼ間違いなくNGが出ます。

なぜなら何かを批判することによって、インタビューイーと関わりのある人に迷惑がかかったり、インタビューイー自身にも不都合が生じてしまったりする可能性があるからです。それこそインタビューイー自身が属している企業を批判しようものなら、従業員や自社と関わりのある企業に迷惑かかりますし、自分のクビを切られる可能性も十分にあります。

つまり、何かしらの不利益を被る可能性がある話はかなり核心を突いているのに、大抵オフレコになってしまうんです。取材している側からすれば、本当に伝えたいことはそこにある。しかし、それは書いてはいけないんです。

大きな力を持つことの重要性

そのような面白い話をオフレコにしないためには、その発言者にも記事の作り手にもメディアにも力が必要となります。

発言者は一部からバッシングを受けても仕事を得られるように繋がりや能力を身につけ、作り手はその記事をより多く人に届かせるように影響力と発信力を持ち、メディアは他メディアの情報操作や特ダネにかき消されないように信頼を勝ち取らなければなりません。でなければ、他の大きな権力によって、全てが押しつぶされてしまいます。

そして、ここに日本のメディアの病巣があります。極論を言えば、日本のメディア(特にマスメディア)が遅れている最大の理由は、個人主義的じゃないからなんです。ステークホルダーを増やすことで権力を得て、その代わりステークホルダーにとってマズイ(都合が悪い)ことは隠蔽し排除する。だからこそ、個人がジャーナリズム持って発信すれば、集団的な大きな権力で叩かれてしまうというわけです。

これが今はネットが発達し、個人が発信力を持てるようになってきたので、少しずつ崩壊してきている部分はあります。しかし、集団主義的な流れがネットにも少しあるんですよね……。

参照:Webメディア業界は横のつながりが強すぎて、もはや「お友達広報」

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最後に

だからこそ、僕は影響力が欲しいなぁと思うんですよね。世の中に伝えたいこと、伝わるべきことが伝えられるようになるために。

なので年内にTwitterのフォロワーを1000人以上には増やしたり、メディアの月間5万PV以上にしたりできるよう、取り組んでいきたいなぁと思います。

同時に人々のリテラシーを高められるような発信ができるよう、言葉の精度と確度を高めていこうと思います。

個人的な抱負になりましたが、今回はこのへんで。

ではでは!

 

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