優秀な初心者ライターを10人雇用するなら、まず500人集めてください

どうも、のさか(@breakconnect)です。

久々に実践的なことを書いてみようと思ったので、去年インターンしていたときにやっていたライターの雇用について書いてみます。

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低予算で優良ライターを雇用する

インターン先のメディアは低予算だったので、基本的には初心者のライターを雇用していました(というか募集すると集まるのは、ほとんど初心者でした)。

僕はペーペーの学生だったため採用に関しては良くわからず、色んな媒体を使ったり、色んな選考方法を試したり、とにかく手探りの状態で徐々に改善していきました。

そうして改善し続けること約半年、最初は8割あった1ヶ月以内の離職率は1割未満にまで減らすことができました。もちろん、採用できたライターは意欲やセンスがあり、気遣いもよくできる人ばかり。

そこまで離職率を下げ、優秀なライターを採用することに成功できたのは、次に書く4つのポイントを実践したからです。

1.とにかく集める

初心者ライターの採用ともなると、もはや確率論。とにかく数を集めて、そこから優秀な方を厳選していくしかありません。

採用する媒体にもよりますが、基本的には200人集めれば、5〜10人ほど雇うことができます。

なので確実に10人囲い込むのであれば、離職することも考えて500人くらいは集めておく必要があります。

500人のうち3割くらいは最初の「脅し」や書類(メール)審査で減りますし、執筆課題を出せばそこから6割くらい減ります。この時点で140人程度ですが、執筆課題に合格する人は1/10くらいで、ここで14人。この14人に採用通知を送ったところで、実際に採用できるのは7割程度で、採用10人程度。ここから1人が1ヶ月以内で辞めると考え、働き続けてくれる人が9人ですね!

「140人分の執筆課題を見なきゃいけないのか……」と思うかもしれませんが、実際に執筆課題を出してくれるのは半分くらいで、残り半分は執筆課題が期限までにできず、連絡がなかったりします。

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2.正直に全て話す(=脅す)

募集の際「雇いたい!」という思いが先行しすぎて、ちょっと報酬条件や執筆条件を誇張して(良いように)見せたりすることもあるかと思います。

実際、バイトルやタウンワークなどのアルバイト採用媒体とかだと、営業の方に「この条件だと人が集まりにくいと思うので、1記事1000円じゃなくて、1案件5000円に変えてみてはいかがですか?」「早い人なら1記事60分程度でできると書いていいですか?」といった提案を受けたりします。

しかし、これはしてはいけません。なぜなら、ここで誇張した条件で人を集めても、その条件と実際の条件の差にがっかりして結果として採用につながらないからです。それどころか、万が一採用に繋がったとしても、そういう方はすぐに辞めてしまいます。

だから、選考の際は実際の条件や執筆の大変さなど全て正直に話しましょう。僕は選考の際、「正直儲けにくいし、めちゃくちゃ辛いんで、お金目的ならやめといたほうが良いですよ笑」って伝えていました。ハッキリ言って脅し文句です笑

「脅す」というと印象凄く悪いかもしれませんが、何も言わずに普通に嘘をつく人なんかよりもずっとずっと良心的です。応募者に敬意を払うなら、こうした脅し文句はバンバン使っていきましょう。

参照:不採用を出すことは、他人を不幸にすることではない

3.本番と同じ条件で書いてもらう

選考の際、執筆能力を見るために執筆課題を出すものですが、この執筆課題で最も気をつけるべきなのは本番と同じ条件、最悪でも本番に近い条件で書いてもらうことです。

週3本書いてもらうメディアなら、課題では1週間以内で3本書いてもらいましょう。WordPressに直接書き込んでもらうメディアなら、WordPressで書いてもらいましょう。

これは、ミスマッチを防ぐためにもかなり重要なことです。

実際、ワードではとても良い文章を作ることができていても、WordPressでは全く文章が書けなくなる人は割と多く居ます。「そんなのちゃんと教えてあげたらいいじゃないか!」と思うかもしれませんが、丁寧に教えてもまったく使いこなせなかったりするんですよね。

そうなると、せっかく採用したのにWordPressが使えないという問題だけで、戦力外になってしまいます。

4.必ず1人ひとりを視る

ここからは採用後、いかに離職率を減らすかというお話です。

勝負は、採用してから1ヶ月間です。この1ヶ月間をどう乗り越えていくかということがとても大事になります。

上記のような厳しい選考を乗り越えてきた方でも、継続して記事作成をしていくことはなかなか難しいものです。

特に初めてたて頃は、慣れない作業や遅い執筆速度に不安や焦りを感じます。さらに、そこに追い打ちをかけるように嵐のようなフィードバックが降ってきます。

「ご丁寧にフィードバックしていただき、ありがとうございます!」と言っていたとしても、まず間違いなく気持ちは沈んでいます。

だからこそ、1人ひとりのライターを良く視るのです。そして、その一人ひとり合うように、ねぎらいの言葉をかけてみたり、テンプレを使わず実際の文章を例にして解説してみたり、ちょっとした世間話をしてみたり……という対応をしていくのです。

そういう気遣いや心遣いを感じ取って、「この人はとても真面目に仕事をやっている!私もこの人のように頑張りたい(期待に応えたい)!」とライターに思ってもらえるようになるのです。

勘違いしてはいけないのはこうしたことは打算的にやるのではなく、ごく自然にやるべきことです。ちゃんとライターに敬意を払っていたら普通にできるはずです。

参照:「コミュニケーションコストを減らす」は大体勘違いされてる

参照;管理職は単なる「小言のうるさい姑」になってはいけない

最後に

以上、初心者ライターを雇用することにポイントを絞って、ライター採用について書いてみました。

何度も伝えてきている通り、教育的な対人関係においてもっとも重要なのは「尊敬」です。

よく企業の人事はこの尊敬をすっぽかしたまま、優秀な人材を雇用しようとしていますが、そうした思惑は確実に感じ取られています(応募して課題に取り組んでもらった方を完全無視するとかまさにそう)。

僕は新卒採用などはよくわからないので、初心者のライターに限って言うのであれば、どんな応募者にも敬意を払って接することが一番重要だと言い切れます。

今日はこの辺で、ではでは。

 

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