どうも、のさか(@breakconnect)です。
「メディア編集長としてライターさんを雇っていた時、難しかったことは?」
先日、尊敬する先輩との話の中でこんな質問が出てきました。僕は少し考えた後、「コミュニケーションコストを減らすこと」とサラッと答えたのですが、「もっと考えれるはずでしょ」とダメ出しを受けてしまいました笑
指摘をいただき初めて気付いたのですが、僕は仕事よりも社会や考え方の方が関心が強く、割りと仕事の話を避ける嫌いがあったなと。そんなわけで、今回はこの場を使ってコミュニケーションコストを減らすことについて考えてみました。
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メディアにおけるコミュニケーションコスト
コミュニケーションコストとは、読んでそのままコミュニケーションにかかる労力のことです。
何度も同じことを伝えなければならないとか、自分が伝えたことが誤って解釈されてしまうとか、連絡すること自体にかかる心的ストレスとか、そういったものすべてがコミュニケーションコストなります。
そして、メディアにおけるコミュニケーションコストは大体以下のようになるかと思います。
- メディアの方針・ルールの共有
- ライターやカメラマン、取材先などのアポ・アサイン
- ライティングスキルの向上のための教育
- 媒体(WordPressやスプレッドシートなど)の使用方法の共有
- その他共有事項(報酬・記事ネタ提案・相談など)
コミュニケーションコストを減らすこと
これらのコミュニケーションコストを減らすために、僕は以下の施策を行いました。
- メディアの方針やルールなどを記載したマニュアルの作成
- 記事作成テンプレートの作成
- 記事見本の作成
- 連絡・編集体制づくり
- 連絡自体の工夫(質問の場合はYesかNoで答えられるようにするとか、伝えたいことを項目分けして結論から書くとか)
細かいことを挙げればもっともっとあるのですが、こういった施策を行ったことで格段に連絡の頻度は下がりました。
しかし、これは単に仕組みを変えて、効率化しただけなんです。人によっては「マニュアル読んどいて、テンプレの通りにやっといて〜」と指示されるのは、機械的で冷たい印象を受けることもあったようです。
その結果、ライターさんのモチベーションが下がり、仕事が形骸化していきました。短期間で退職したり、なあなあの状態で仕事が続いていたりして、逆にコストがかかってしまっていたのです。
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モチベーションを維持したまま仕事を続けてもらうには?
だから、ライターさんにモチベーションを維持してもらうことが必要となるのですが、その動機付けとなるものが以下になります。
- お金
- 勉強性(ライティングの勉強になる、調査段階で得られる情報に価値があるなど)
- 社会貢献性(記事を書くことが、読者や社会の役に立っているということ)
- 趣味性(記事の内容[メディア]が自分の好きなもの、書くこと自体が好きであること)
- 人間性(メディアに関わる人に魅力を感じること、メディアの理念に共感していることなど)
これを元に考えると、お金は単純に金銭的コストがかかるので、容易に上げることは不可能。
勉強性に関しては、編集者の編集能力に依るところがどうしても大きくなります。しかし、編集者自体の能力を上げることは一朝一夕にできることではありません。アドバイスをしてくれる外部の編集者を雇うにしても、これも金銭的コストがかかってしまいます。
社会貢献性と趣味性は、メディア自体のテーマに依るところが大きいので、これもコントロールすることが難しい。
じゃあ、人間性はどうでしょう?
僕は人間性に関しては、誰でも示すことができると思うのです。というのも、仕事の場における人間性というのは、どれだけ真摯に丁寧に仕事をしているかどうかだから。
真摯さや丁寧さには制限するものがなく、個人の才能はほとんど関係ないのです。
仕事(メディア)における人間性
では、仕事(メディア)における人間性はどう示していくか?
これは、「他者の仕事をちゃんと視ること」に尽きると思います。
編集している立場でいえば、ライターさんが何を思ってあることを書いたのか、どれを書かなかったのかを記事を視て理解しようとすること。そして、理解できた範囲でちゃんと伝えること。
これを徹底してやるだけで、ライターさんからの信頼度は全く異なってきます。「この人はちゃんと自分(の記事)を視てくれている」と思ってもらえる可能性が高くなります。
要はちゃんと視るという行為は、お互いの信頼関係を築くことに繋がるのです。その結果、モチベーションが上がる可能性が高いのです。
最後に
「コミュニケーションコストを減らす」ことは、単に効率化することだと勘違いされがちです。しかし、人と人が関わる部分に関しては逆に手間をかけた方がコミュニケーションコストは減るものなんです。
もちろん、1つ1つの仕事を丁寧に視ていくのは骨の折れることです。1人が視きれる上限も必ずあります。なので、全ては無理ということでしたら、ちゃんと事情を伝えて理解してもらうというのも大事なことです。
そこも信頼関係ができていれば、ちゃんと相手も理解してくれますし、伝えることもまた信頼関係の構築にも繋がります。
効率化と手間をかけることのバランスを取っていくこと、これがコミュニケーションコストを減らすためにすべきことです。
ではでは~。
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