どうも、のさか(@breakconnect)です。
イベント告知ページのQ&Aでは「Q.人見知りでも大丈夫でしょうか?」に対して、「A.運営者も人見知りなので大丈夫です!」とか「A.人見知りの方でも楽しめるようプログラムを構成しています!安心してお越しください!」とか書いていたりすることが多々あります。
僕は友達の友達がいるとソワソワしてしまうくらいの人見知りなのですが、このように書かれているイベントに淡い希望抱いて行く度ガッカリして帰ってきます。それは説明するまでもなく、実際大丈夫だった試しが無かったためです。
今回は、そんな人見知りとイベントの関係についてのお話です。
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イベントに対して人見知りが思うこと
人見知りはイベントに対して色んなことを思っています。今回は代表的なことを3つほど取り上げて説明していきます。
1.まともなアイスブレイクが無いと、話すきっかけが作れない!
最近はほとんどのイベントでアイスブレイクは用意されているのですが、まともなアイスブレイクができているイベントはあまりにも少ないです。
一番最悪なのが「イベント開始まで時間あるんで、とりあえず隣の人となんか喋ってください〜。」とか言っちゃうやつ。
この時人見知りは「はぁ?なんでそんな投げやりなん?何を話せばええねん?なんで話すことを強制させられるの?っていうか、ちゃんとアイスブレイク用意しろや!!」と内心で思っています笑
というのも、人見知りにとって一番の難関は”話しかけること”なんですよ。テキトーなアイスブレイクを用意されて変な空気になったり、結局相手のことがよくわからない感じになったりすると、後に控えるパーティで話すきっかけがどこにもありません。
なので、イベント企画者は参加者間の話題作りや話しやすい雰囲気作りができるような、まともなアイスブレイクを用意しましょう!
2.話題(テーマ)が用意されていないとキツイ!
登壇イベントが終わって、いざパーティ(フリートーク)の時間!「今から●時までフリーなので、好きに話してくださいね〜」という掛け声でパーティ開始!
・・・はい。これ、人見知りからすると完全にNGです。
先ほども書いたとおり、人見知りの最大の難関は”話しかけること”です。話す話題(テーマ)がない状態でこんな始められ方をすると、「あのー、こんにちは・・・」みたいな感じで、めちゃくちゃ勇気を振り絞って初対面の人と話かけなければならなくなるわけです。
また、「基本的にイベントは同じ興味関心を持った人が集まるから、共通の話題(テーマ)があって話しやすいだろう。」と思われがちですが、人によってそのレベル感や方向性は全く異なります。たまたま話しかけた人が、なんか言っている意味が良くわからないような人で話が弾まないなんてことなんて結構あります。
だから、パーティを開始する際は「今から●時までフリーなのですが、まず最初はこの話題でグループで話してみてください」と具体的な共通の話題を振ってあげるとかなり助かります。
今までで一番良かったのは登壇者1人と参加者数名のグループを作って、そこで何らかの話題(テーマ)を振っていき、一定時間毎でグループを変更し、残り時間がフリートークというもの。
こんな風にしてくれると話す話題や流れができるので、とても楽しくお話できました。
3.立食パーティなんて論外!
人見知りは立食パーティが最も苦手なんです。想像してみてください。
色んな人に話しかけることだけに特化したあの形式、話を続けなきゃその場には居られないような空気感、話の途中で入りにくいポジショニング……
人見知りにとってはこれ以上ないというくらい、辛い環境じゃないですか笑
このとおり、立食パーティには圧倒的に逃げ場(落ち着ける場)が無いんですよ。ひたすら初対面の人に話しかけていって、一通りお話したり途中で他の人が来たりしたらバイバイの繰り返し。例外はもちろんありますが、基本的に表面上のどうでもいいような話しかできないから本当につまらないですし。
立食パーティはまさにつながり作り(ネットワーキング)のためのシステムで、人間的な温かみはほとんどありません。
僕はあまりそういうのが好きじゃないので、noteで書いたように「語る場」の方が好きなんですよ。
どっかり腰を下ろす場を設けてくれるイベントの方が僕は好きだ。あれこれ人の入れ替わりを気にしなくて済むし、ちゃんと人を知ろうという姿勢を感じられる。あれは、「話す場」ではなくて「語る場」なのだ。
引用 – 「やりたいことが無い」と思うこと|note
参考:意識高い系の集まりが本当に嫌い | 企業の採用人事さんに伝えたいこと
これはイベントの目的をどこに置くかによるものなので、「立食パーティ=害悪」なんてことは絶対にありません。ただ、何の変哲も無い立食パーティやるのに「人見知りでも大丈夫!」とか書くのは止めておいたほうが良いでしょう。
イベント企画者は思考停止しないこと
以上、人見知りがイベントに対して思うことをざっと書いてきました。
僕自身イベントを企画する立場になることもたまにあるので分かるのですが、ありきたりな構成や形式でプログラムを作るほうが圧倒的に楽なんですよね。
ただ、それってイベントに参加するまだ顔の見えないお客さんのことを考えない失礼な姿勢だし、単に思考停止をしているだけなんですよ。
だから軽々しく「人見知りでも大丈夫!」のようなことも書けてしまうし、登壇者の力に頼る面が大きい軽薄なイベントになりがち。
こういったことを防ぐためには、イベント企画者はイベントに来るであろう様々な人の顔を思い浮かべて、1回1回丁寧にプログラムを構成するようにしなければなりません。
「人見知りでも大丈夫!!」と書かれてたもので、大丈夫だった試しがないから、僕がイベント企画するときは絶対そういうのは軽々しく言わないようにしてる。
というか、イベント企画者はもっと考えるべきで、テーマはともかく、構成や形式はみんな同じだから、思考停止してるんだろなとしみじみ。— のさかたくみ (@breakconnect) 2016年5月5日
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人見知りする側にも問題がある
もちろん、イベント企画者ばかりに責任を押し付けて人見知りを正当化するというのもおかしな話です。
人見知りをする側にも明らかに問題がありますし、それは当の本人たちが一番理解しているところ。
仕事上の繋がりや同じ境遇の仲間が欲しいから勇気を振り絞って参加しているのだから、目的を果たせるようある程度は頑張らなきゃいけません。
「この人びみょう~だな。」と思うような人でも後日SNSとかで話してみたら、実は凄くいい感じだったりもしますので、めげずに頑張りましょう。大変ですが笑
参考:たとえ発言は間違っていても、発言するという行為は間違っていない
最後に
僕はイベント企画者は人の気持ちをしっかり汲み取れる「優しい人」であるべきだと考えています。
そういった優しい人が作るイベントには、人としての温かみがあって「また来たい!」と思わせてくれます(これはイベントにかぎらず、サービスやプロダクトでも同じこと)。
そんな「優しい人」が作るイベントを知っているので、開催されることがあればこのブログでもまたご紹介させていただきます。
人見知りの方も是非来てくださいね。
ではでは〜。
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