ポジティブはしんどいかもしれない

どうも、のさかです。

ポジティブシンキングはいまや多くの自己啓発書や人々が薦める思考法。僕自身も尊敬する作家さんの影響を受け、大抵の物事はポジティブに捉えるようになりました。

だからネガティブな言葉が思い浮かぶ度、「いやいや、そうじゃないだろう!」とポジティブな言葉で脳内を塗りつぶしていたのですが、よくよく考えてみるとこれってあんまり良くないのかもしれないなぁと。

今日はその理由について考えてみたいと思います。

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ポジティブシンキングの2つの問題

ポジティブシンキングの問題は大きく分けて2つあります。1つはネガティブシンキングへの攻撃性が強くなってしまいがちであること、もう1つは自分の限界を把握できないままパンクしてしまうこと。

順に以下で解説していきます。

ネガティブへの攻撃性

これは僕自身ポジティブシンキングをし始めたときに陥っていたことなんですが、ネガティブな人に対して激しい嫌悪感を抱くようになりました。というのも、ネガティブな人と一緒に居ると自分までがネガティブになってしまう気がしたからです。当時の僕はネガティブな人を過度に避けたり、当たりが強くなったりしていました。

しかしポジティブが良くて、ネガティブが悪いとかそういう決まりはそもそも無いんです。生まれつきネガティブにならざるをえない状況におかれていた人だっているのに、そういう人を攻撃するのって理不尽だと思うんですよね。

そりゃいつもポジティブで元気な人のほうが好感度は高いかもしれませんが、ネガティブだっていう理由だけで毛嫌いするのは人としてよろしくないなぁと。

限界が分からなくなる

もう1つの問題は自分の限界を把握できないまま限界を超えてパンクしてしまうということ。これこそが多くの人が無意識のうちに陥ってしまっている危険な問題じゃないかなぁと。

僕、過労死とかうつ病とかってポジティブな人にこそ起きるんじゃないかなぁと思うんですよね。多分そういう人はネガティブになるようなことがあったとしても、「いや、これはチャンスなんだ!」と奮い立たせて無理をしてしまうから。その結果、自分が限界を超えていても、休息したり、助けを求めたりすることができなくなってしまっているんじゃないかと。

これは「ポジティブ=自分を騙してでも前向きになること」だと勘違いしてしまっていることが原因なのですが、本来ポジティブであることには自分の位置や状態を正確に把握しているという前提が必要なんですよね。じゃないと騙し騙しになってしまって、しんどいときに「しんどい」とすら言えなくなってしまうわけです。

最後に

先日めちゃくちゃポジティブな記事を書いたのですが、ポジティブシンキングは使い方を間違えなければ凄く良いものであるのは間違いないでしょう。

参照:「人生終わったな」と思ってても、安々と終わらない

ポジティブシンキングを上手に利用していくためには、先に書いたように攻撃性を理解しつつ、自分の位置や状態を正確に把握し認めてあげることが必要です。その為には、ときにネガティブな感情の捌け口となる存在もあった方がいいかと思います。

困ったとき、しんどいときは誰でも頼ればいいし、逃げればいいんですよ。そういう選択肢があるってことを知っていてほしいです。

それでは今日はこのへんで。ではでは。

 

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About のさか たくみ

1994年生まれ、大阪出身。同志社大学・教育文化学科卒。在学中にメディアの立ち上げや大学のサイト製作・入試制度の提言、デンマーク留学、休学インターンシップなどを経験。2018年4月に有限会社ノオト入社。「個の夢が否定されず、自分らしく活きられる世界」を。