どうも、のさか(@breakconnect)です。
「お客様は神様だ」というのは接客(サービス)業をしている立場であれば、素晴らしい心構えですよね。
ただ、自分が「お客様」になった途端、神様面で横柄な態度を取るのは筋違いだなぁと。(というか、神様はこんな態度取るのか?)
というのは、神様面するお客様は、ほとんどの場合においてその日初めて出会う赤の他人でしかないのだから。
今日は、「お客様は神様」という姿勢についてのお話です。
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お客様は神様ではない、ただの赤の他人だ
僕は今、訪問営業のアルバイトをしているのですが、その中で神様面するお客様には何人もお会いしてきました。
代表的なのがインターホンを押して挨拶するだけで「はぁ!?」とお怒りのお客様です。
すかさず、僕は「お忙しいところ大変申し訳ございません。本日は〜で伺いました。」と用件を言うも、何故かやはり怒られてしまいます。
僕が怒られる義理はどこにあるのか、全く理解できません。もしかしたら、僕が来る以前に迷惑な売り込みに来た訪問員がいたり、しつこく何度も訪問していたりして怒っているのかもしれません。しかし、お客様側に指定された日に来た場合でも怒られてしまうこともあるので、それには少し違和感を覚えます。
なぜなら、「お客様は神様だ」は接客する側の心構えであって、お客様自身はただのお客様であり、赤の他人でしかないからです。
これって赤の他人に挨拶しただけで怒られる、というのと構図は全く同じなわけです。仮に神様に挨拶しただけで怒られるのだとしても、そんな人は「神」に値しないのではないでしょうか。
「お客様は神様」と言っている本人はお客様を神様だと思っていない
視点を変えて言うなら、そもそも「お客様は神様だ」とか言っている人に限って、お客様のことを考えてなかったりするんですよねぇ。
「お客様は神様」としきりに言うのは、「お客様を神様のように丁寧に扱うことによって、売上を上げよう」という目論みでしかありません。
目的は売上を上げることなのだから、なんとしてでもお客様に商品を買って(契約して)いただくことが必須となります。特に営業とかだと、誇張したり、良い面だけ伝えたりして半ば詐欺のように契約を取らせようとしたりします。
さてさて、これのどこが神様なんでしょうか? 神様を騙しちゃってますよ。
このことから見るに「お客様は神様だ」というのは、部下の姿勢を矯正するために使っている美辞麗句であることが大半なんですよね。
本当にお客様のことを思っているのであれば、お客様に不利益が生じる状況で無理矢理契約を取ろうなんて思わないはず。
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最後に
「こっちはお金を払っている客だぞ!」とお怒りになる気持ちはわからないでもないのですが、仕事している人をサンドバッグにするのは誰得でもないんですよね。
自分も怒ることによって消耗するし、怒られた側も消耗する。社会関係資本的な考え方であれば、こうして消耗していくことで、どんどん社会全体の生産性が下がって行くわけです。
また、客を騙す方も同様で、騙す方も消耗するし、騙された方も消耗する。短期的な目で見ると確かに良い成果なのかもしれませんが、長期的な目で見ると自分の首を締めているのと一緒。
お客様は神様じゃなくて、ただの赤の他人であって、ただのお客様なのだから、それ以上もそれ以下も無く接すれば良いのだと思います。少なくとも、演者とかではない限りは。
それでは今日はこの辺で、ではではー。
(2017/09/13 19:36 一部修正いたしましました)
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サービス業務でサービスを低下させたら消え行くのみ。
海外からの客も日本の丁寧なサービス目当てで来日する現在…少なくとも客を赤の他人と考えるような輩にはサービス業務は日本では無理でしょう。ライバルの存在しない独占企業や圧倒的な魅力のある店のみが実行できる考え方です。
大分遅くなってしまいましたが、コメントありがとうございます。「サービスが良い」というのも理由の一端なのかもしれませんが、それだけで観光に来るほど、簡単なものではないですね。近年、訪日外国人観光客が増えている要素としては、「ビザの規制緩和」「円安」「新興国における所得水準の上昇」「家電・化粧品・アニメなどの人気」などが挙げられます。
また、この記事の趣旨は、客側の横柄な思い込みと「お客様は神様」という思想のについての指摘であって、「お客様は赤の他人なんだから、サービスしなくていい・低下させていい」という話ではありません。むしろ、逆です。形式に縛られず、批判的に思考し、「本当にお客様にとって良いことは何か」を突き詰めることがサービスをする側のより良い姿勢です(少なくとも、売上を出す上では)。客側も横柄な態度を取るのではなく、普通の人間として接するようにすれば(別に礼儀正しくある必要はないですが、最低限のマナーを守るようにすれば)、お互い気持ちの良いサービスが成り立つのでは、というお話です。
とはいえ、こちらの記事の訪問販売の例は語弊を招いてしまうものなので、少し追記させていただきますね。ご視点ありがとうございました。