まともな高速バス・夜行バスの記事が無いから作ってみた

どうも、のさかです。

皆さん、高速(夜行)バス乗っていますか?

僕は意識高い系貧乏大学生なので、1年に20回(往復だと10回)は関西・東京間の高速バスを活用しています。こう何回も何十回も高速バスを使っているとどのバス会社がいいとか、どうすれば快適に過ごせるのかとかは大体わかってくるんですね。

ただ、貧乏学生としては更に安く快適に高速バスを利用したいもの。よりオトクな情報をかき集めるために「夜行バス おすすめ」「高速バス 選び方」とググってみたりするのですが……

 

でるわでるわ、内容薄くて雑な記事の山々!

例えば、「”経験者”がおすすめする高速バスまとめ」的な記事があるじゃないですか。その”経験者”がどこぞのバス会社の回し者なのか、アフィリエイト広告をひたすら貼っていたり、僕らみたいな貧乏人には到底乗れない高級バスばっかりおすすめしていたりしてるんですよ!

それこそ高速バスの概要だけ知りたいっていう人とか、お金の心配のない人とかならこういう記事でも事足りるかもしれないのですが、もう少しまともな記事書けるだろって思うんですよね。

なので、今回は貧乏人・初心者から中級者くらいの人が見ても役に立つであろう、夜行バスの情報をまとめてみました!

 

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高速バスのメリット・デメリット

まずはどこでも書いてある、高速バスのメリット・デメリットについて一応書いておきましょう。

高速バスのメリット

◆他の交通機関と比べると圧倒的に安い!

はい、もうとにかく安いです。

大阪から東京に行こうと思ったら、新幹線だと1万円〜、LCCでも4000円〜(※)かかります。しかも空港は主要駅から離れているので、主要駅までの交通費を考えると、もう少し上乗せされます。

一方高速バスであれば時期にもよりますが、月〜木だと1500円〜、金土日祝でも3500円くらいから利用できます。しかも大抵は主要駅で乗降できるので、移動の手間も省けます。

※時期によってはキャンペーンで1000円程度のものもあります。

◆時間を効率的に使える!

夜行バスは寝ている時間帯で移動するので、時間を有効活用できます。ぐっすり寝れる人だと「寝ている間に着いてて、サイコーじゃん!」というふうに思えるでしょう。

日帰りだとしても出発の遅いバスを選べば、2次会までなら余裕で参加できるのも非常に嬉しい!

◆一日が長い!

夜行バスは早ければ朝5時くらいに到着するので、1日が異様に長い! 観光目的などで行くと、1日で割りと色んな所を巡ることができたりします。東京・大阪観光なら日帰りで十分楽しめるかと。

高速バスのデメリット

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◆寝心地が悪い

どこでも寝れる人ならあんまり問題ないかもしれませんが、神経質な人だと一睡もできないくらい寝心地が悪いです。初めての人は基本的に眠れないと思っておいたほうが良いでしょう。

乗り物酔いする人は絶対に酔い止めを持参し、バスに乗り込んだらすぐに寝る体制を整えましょう。

◆結構な確率で迷惑な客がいる

高速バスを快適に過ごせるかどうかは、隣の人によって決まるといっても過言ではありません。なので、隣の席が空いていたら「勝った(※訳:寝れる)!」と思ったりもします

が、しかし! 安いバスであればあるほど客層も悪いもので、そこそこの確率で迷惑な客に当たる可能性があります。

身体が大きくて席を圧迫してくる人、隣の人と喋ってる人、異様に臭い人、貧乏ゆすりが止まらない人、音漏れが激しい人、ひたすらスマホをいじっている人、リクライニングを許してくれない人、心配になるほど体中を掻いている人(あとで見たら席の周りがフケだらけ)、小声で歌ってる人(これは流石に引きました)などなど……

女性であれば基本的に隣が女性なので、こういう客と当たる可能性は低いかもしれませんが、男性は本当にわけの分からない人に当たる可能性があるので覚悟してください。どうしても嫌なら独立シートにしましょう。

◆安全性に不安がある

少し前に高速バスの事件が多発したこともあり、高速バスは他交通機関と比べると安全性に不安があるかもしれません。

直近の正確なデータがあるわけではないのでざっくりとした目安ですが、事故率は約0.0013%。100万回に13回事故が起きる計算です。ざっくり10万回乗ったら1回事故が起きるくらいだと考えればいいかと思います。

国土交通省の高速バスの運行状況によれば、平成24年度の高速バスの1日の本数が12251本。1年換算だと4,471,615本。

平成24年に行われた第2回車両安全対策検討会のバスに関する交通事故統計データでは、高速バスの事故数は60件。

60÷4,471,615×100
=0.001341797
≒0.0013

他の交通機関の事故率が分からないので比較はできないのですが、乗用車に乗ってて事故が起きる確率よりも遥かに低いです。

参考:【徹底検証】高速夜行バスは危険なのか?事故件数&事故率を調べてみた – GENERAL SOLUTION

参考:バイクは危険な乗り物なのか?事故率・死亡率を自動車と比較

高速バスを安く利用するためには?

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早割がおすすめ……なのは分かってる!!

巷にある多くの記事では「高速バスを安く利用するためには、早割を利用しましょう!」とか書いてるわけですが、「いやいや、そんなことはわかってんだよ!」と思いませんか?

別に早割は悪くはないのですが、早割よりも間際割の方が安くて良いバスに乗れたりします。格安の夜行バスなんて放っておいても定員まで埋まることが多いので、早割じゃそんなに安くならないんですよね。「急にキャンセルが出て何人か入れなきゃいけないから安くしよう!」ってことで間際割の方が格安になることが多いのです。

間際割は大体出発日の1週間くらい前から始まるので、早割を適用できない時期であれば出発日の1週間前まで待ってから予約したほうがいいかもしれません。もちろん定員まで埋まったままで間際割が出ないこともあるので、ある意味ギャンブルですが。

キャンペーンを利用する

WILLER TRAVELやVIP LINERではたまに割引キャンペーンを行っていたりするので、このキャンペーンを利用するのも1つの手です(僕は使ったことないですけど)。

TwitterやFacebookでキャンペーン情報を発信しているので、ポチッときましょう。

Twitter:@WILLER_TRAVEL@VIPLINER
Facebook:WILLER TRAVEL

いっそ当日直接行く

当日急遽キャンセルが出て、席を埋めるために安い席が出る可能性があります。が、Web上(あるいは比較サイト)にはその反映がされないこともあります。その場合は直接バス乗り場に行って聞いてみたり、HPを参照すると見つかる可能性があります。

ただこれは「当日安いのが乗れたらラッキー!」くらいに考えておきましょう。そうそう安いものは出てきません。

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高速バスを快適に過ごすためのコツ

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快適に過ごせるかどうかは、寝る前からいかに準備しておくかにかかっています

リクライニング角度・シート間隔などを確認しておく

元来、人は横になって寝る生き物なので、リクライニング角度は大きければ大きいほど快適。一般的には通常の4列シートは120°ですが、4列ゆったりシートだと130°〜145°なので、145°のに乗れたら最高です!

僕は身体が小さいので席幅などはさほど気にならないのですが、身体の大きい友人曰く、シート間隔が広くないと足を伸ばせないらしいです。

席指定できるなら通路側がおすすめ

地雷(※訳:隣が迷惑な人)を踏んでもダメージが少ない点で言うなら、間違いなく席は通路側がおすすめ!

窓側だと逃げ場がなく肩身も足身も狭い思いをしますが、通路側であれば通路に足を広げることができますし、匂いがキツくても通路側に顔を向ければなんとかなります。

個人的には窓側のひんやりした感じとか、もたれ掛かれる感じとか好きですし、どこでも寝れる人は窓側の方が休憩時に脚を退けなくていいので、正直人によりけりです。

寝間着・上着を装備する

ジーパン・チノパン・Yシャツなどカチッとした服を着ているときと、寝間着やスウェットなどのゆったりした服を着ているときとでは睡眠の深さが全く違います

荷物を少なくしたいがために着替えを減らしたい気持ちは分からなくもないのですが、できるかぎり寝間着は持っていったほうが良いです。

あと、バスの空調が自分には合わない場合もありますので、上着は持っていきましょう。特に冬の窓側は意味がわからないくらい寒かったりするので

出発前か休憩時で歯磨きする

歯磨きってわりと重要で、歯磨きしてないと口の中がネバネバして寝心地が悪くなってしまいます。

出発時刻の遅いバスであれば出発前に、早いバスなら最初の休憩時に歯磨きしておきましょう。歯ブラシセットをお忘れなく!

寝具一式を準備

あとは寝具一式を準備しましょう。ココらへんを持っていくとまぁ問題ないかと。

  • アイマスク
  • 耳栓(イヤホン)
  • マスク
  • バスタオル
  • スリッパ

アイマスク・耳栓・枕あたりはまぁ言うまでもないかと思います。今だと100均で売ってます。

マスクは匂い対策です。一度とんでもなく臭い人が隣になってマスクで浄化しきれなかったので、吊るすタイプの消臭剤をSAで買ったことがあります。不安であれば消臭剤も準備しましょう。

バスタオルは汗をかいてしまったときにも使えますし、腰当てとしても使えます。腰を安定させれば安定させるほど腰痛を抑えられます。

靴を脱いで地面に足がつくのが嫌だから、スリッパを持参する人もいらっしゃいます。僕は足が臭ったら嫌なので、替えの靴下を持参しています。足臭い人ホントに多いので、こうしたマナーはちゃんとしてほしい……!

バス・シートの選び方

まず前提知識としてシートには4列・4列ゆったり・3列(2+1)・3列独立・2列があり、順に値段が高くなっていきます。安くしようと思うなら、4列シートで探すのが普通です。

ただ同じ4列でも、バス会社によってその内容は異なります。リクライニング角度やシート間隔はもちろん、コンセント(USBジャック)・Wi-Fi・フットレスト(足置き)・レッグレスト(脚置き)の有無、発着時刻、他サービスとの連携、トイレ休憩時にアナウンスするのかどうかなどなど……

こうした条件を総合的に考えて、自分に合ったバス・シートを選びましょう。個人的にはフットレスト・レッグレスト付きのシートは超おすすめ。身体の大きい人は4列ゆったり以上のシートを、神経質な人は3列(2+1)の1人席か、3列独立以上のシートを選ぶと無難です。

高速バスを探す際は「夜行バス比較なび」が最も情報量が多い上、情報の反映が速くておすすめ。バス会社のHP遷移後は、シート間隔やリクライニング角度を必ずチェックしておきましょう。

避けたほうが良いバス・シート

安くて条件が良さそうでも避けたほうが良いバス・シートもあります。

  • 乗り継ぎをするバス
  • ディズニー・USJに行くバス
  • 2階建てバスの2階席

乗り継ぎバスは長距離だと安くなったりするのですが、関西・関東間では逆に高く付くことのほうが多いです。そもそも、乗り継ぎすること自体がめんどくさい。

ディズニー・USJに行くバスは年齢層が低くマナーが悪い客が多い印象があります。特に春休みや夏休みなどは若者が集中しますので、できれば控えておいたほうが良いでしょう。

2階建てバスの2階席は天井が低く、荷物棚が小さいのでとても窮屈です。

おすすめのバス会社

以上のポイントを元に、個人的におすすめなバス会社を3つ厳選しました。

VIP LINER(ビップライナー)

至れり尽くせりなサービスでおなじみの『VIP LINER』。

もうね、ダントツで快適です。僕は神経質なタイプなんですけど4列シートでも条件が揃えば十分寝れます。4列ゆったりシートだと爆睡でしたね。

特徴はこんな感じ。

  • 出発前・到着後にお茶やお味噌汁が無料で頂ける「VIPラウンジ」を使える
  • 客層がまだ良い
  • 全席一斉リクライニング
  • 間際割が安い

何が良いって、全席一斉リクライニングですよ! 後ろに気を使わず思う存分倒せるのでほんとうに気が楽! 最安より少し高いくらいだからか客層も悪くない!

出発前・到着後には「VIPラウンジ」と呼ばれる待合所を利用でき、ここで着替えたりご飯を食べたりできます(めっちゃ混んでるときありますが)。東京駅のVIPラウンジだとシャワーも完備!

とにかく良いことづくめなので、間際割で安くなっていたら絶対にVIP LINERを選びます!

WILLER EXPRESS(ウィラーエクスプレス)

photo by WILLER TRAVEL

photo by WILLER TRAVEL

夜行バス業界の中で最も有名と言っても過言ではない『WILLER EXPRESS』。エグゼクティブタイプやコクーンタイプなど贅沢な車両が目につきますが、スタンダードな4列タイプもあります。

特徴はこんなかんじ。

  • 客層が良い
  • プレミア会員になると300円引きになったり、当日席の空いているバスに変更できたりする
  • 一定回数またはポイントを超えて利用すると、ゴールドランクになる(バス変更+毎月抽選で500円引きクーポン)
  • 基本的に高め

基本的には一番下のグレードでも最安より1000円以上割高ですが、マナーの良い客が多いので安心感はあります。昼行だとグレード高めの車両が格安なのでたまに利用します。

ちなみにWILLERは年会費1080円を払えば、毎回300円引きで利用できたり、当日席の空いているWILLERのバスに変更できたりするので、しょっちゅう夜行バスを利用する人は登録しておくとオトクかもです。

さくら観光

先に紹介した2つのバス会社と比べるとグレードは落ちる感じがしますが、安い割には設備が良いのがさくら観光。

特徴はこのあたりでしょうか。

  • ほぼ最安値
  • コンセントやWi-Fi、フットレストなどがついていることが多い
  • 座席指定できることが多い
  • 席の空いているバスに変更できる

ほぼ最安値でフットレストやWi-Fi、コンセントが付いているバスに乗れることもあるので、かなりの頻度で利用しています。ただ客層はあまり良いとは言えません。

早朝をどう過ごすか

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夜行バスで目的地まで着いたときに困るのが、お店が空くまでの間どう過ごすかということ。VIP LINERならラウンジで時間を潰すことができますが、他の夜行バス会社だとそうもいきません。

朝食を取ったり、身だしなみを整えたりしたいところですよね。

マクドナルドやなか卯など24時間(早朝)営業しているお店に行く

僕は普段はマクドナルドに行って朝食と着替えを済ましています。

近くにマクドナルドがない場合はなか卯あたりに行きますが、なか卯だとトイレで身だしなみを整えるのは気が引けるので、その後駅に行って髭を剃ったり着替えたりしています。

当たり前のことですがマナーは良くないので、なるだけお店や他のお客さんに迷惑の掛からないように利用しましょう。

早朝営業の銭湯・サウナに行く

朝の内にお風呂に入ってさっぱりしたい人にはこれ!

僕は日曜日の夜行で帰って、翌日そのまま大学に行くので、京都駅で降り、駅前のなか卯で7時まで時間を潰した後、京都タワー地下にある大浴場〜YUU〜に行きます。

「○○ 早朝 風呂」とかで検索すると、夜行バス利用者向けの記事が出てきますが、参考になる記事はこのあたりかなぁと。

関西:【夜行バス初心者講座】到着すぐに早朝利用できる!関西のお風呂屋さん

東京:【夜行バス初心者講座】観光・就活・遠征…、到着したらまずは●●へ行こう!(東京編) | ☀ ♨ 国内旅行365

東京駅付近で降りるなら少し離れますが『神田アクアハウス江戸遊』とか安くて設備がよくおすすめです。値は張りますが梅田付近なら『大東洋』、なんば付近なら『スパワールド 世界の大温泉』ですかね。

ネットカフェ・漫画喫茶に行く

夜行バスで寝付けなかったときはネットカフェ・漫画喫茶に行って、再度仮眠を取るというのもアリでしょう。シャワーを浴びれるところも多いので、一番ゆったり過ごせます(その分、値は張る……)。

近場であればどこでもいいと思うのですが、個人的には「自遊空間」がおすすめですね。ホスピタリティが高く、部屋も綺麗で広く、ドリンクバーも充実しているので。

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意外とおすすめな昼行バス

「高速バス」というと夜行バスを想定する人は多いと思うのですが、昼行バスも忘れてはいけません!

実は昼行バスは夜行バスよりも安いときがありますし、夜行バスとは比べ物にならないくらいリラックスできるので、個人的にはかなりおすすめ!

時期にもよりますが昼行バスは概ね人が少なく、最終乗車の時点で席が空いていたら自由に移動できるんです! だからか分からないのですが、夜行バスではなかなか寝付けないのに、昼行バスだとすぐに寝付ける場合も多々あります。仮に寝付けなくても周りは明るいので本を読んだり、スマホをいじったりして、時間を潰せます。

もし時間に余裕があるのであれば、昼行バスをぜひ検討してみてください!

最後に

とまぁこんな感じで僕の持てる情報を全て書きつくしました。

基本的には関西・東京間の情報なので、別区間の高速バスを利用する人だと当てはまらない部分もあると思いますが、何か参考になる部分があれば幸いです。というか、別区間の情報をいただければもう少し良い記事ができますので、ご協力よろしくお願いいたします!

まぁのちのちの疲労感を考えると、ちょっと値が張っても独立シートにした方が絶対にいいので、お金に余裕があればこっちをおすすめしますけどね

それではまた〜。

 

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