語ることは自分の位置を確認し、役に立ててもらうこと

どうも、のさか(@breakconnect)です。

「暮しの手帖」の元編集長であり、「くらしのきほん」の現編集長である松浦弥太郎さんの著書『松浦弥太郎の仕事術』を読みました。

この本の中で個人的に一番ビビッときたのは、意外にも本編ではなく、まえがきの部分でした。

「三級浪高くして魚龍と化す」という禅の言葉があります。

深く尊敬する作家、立松和平さんのご著書から学ばせていただいた言葉です。

龍門には三段の滝があり、努力してその滝をさかのぼれば、鯉もいつかは龍になれるという教えです。

(中略)

たかだか四十代半ばの人間が、人に物申すことがどれだけ愚かなことか。そのような心持ちでいます。どうぞお許しください。

では、何を伝えたくて書いたのか。

(中略)

滝をのぼり続けるそのような日々の中で、知ったこと、学んだこと、大切だと思ったこと、発見したこと、感動したことなどを、僕は長年、自分のノートに書き続けてきました。それをまとめたものを本書に書かせていただきました。

ですから、これから滝に挑んでゆこうとする方、何度も何度も挑みつづけている方、僕よりも、すでに上にさかのぼっていっている方に向けて、「滝へと挑みながら僕はこのようなことを学びました。それらを書き留めることで、更に自分を叱咤することも含め、血となり肉となったことを皆さんと分かち合いたい。少しでも役立ててもらいたい」という気持ちが、本書の意図です。
引用 – 松浦弥太郎の仕事術(まえがき)

語ることは自分の位置を確認し、役立ててもらうこと

この文章、本当にその通りだなぁと思います。

僕自身、こうして毎日何かしらのテーマで語っているわけですが、別にそれは自分が偉いと思ってやっているものではないんです。ただ単に僕が自分の位置を確認して、それを誰かに役立ててもらえたらいいなぁと思ってやっているだけなんです。

そもそも僕らは、自分を表現することでしか自分への理解が深まらないもの。自分がやっていること、好きなこと、理想としているもの、そうしたことやものを自分の外に出すことで初めて、自分の中の思いに形が生まれ、他人からの評価を貰えるんです。

参照:「書く」ことの本当の意味

参照:もっと自分の現状を自分より進んでいる人にシェアをしたほうが良い

そして、自分がどの位置に居るのかを理解することで、自分の進むべき方向を決めることができ、目標としているものとの距離を測ることができます。

だから、僕はこうして記事を書くことで自分の位置を知ろうとしているわけです。

「役に立たせる」ではなく、「役に立ててもらう」

一方で、自分が何かしらの目標へ向かう過程の中で、知ったことや学んだこと、感じたことというのは、他人の役に立つことが多くあります。

ただ、僕は誰かの役に立たせようと思って記事を書くことはほとんどありません。というのも、人の役に立たせることを先行しすぎてしまうと、自分の軸が失くなって結果としてつまらない記事ばかりになってしまうからです。

その代わりに、僕がやっているのは誰かの顔を思い浮かべて書くということ。当たり前のことなんですが、誰かの顔を思い浮かべないと記事なんて書けないんです。

「多分この記事、あの人が見たら苦笑いするだろうなぁ」といったことを思って書くと、まとまりが出るし、結構な割合で届けたい人には届いていたりするものなんですよね。

このとき、意識としては「役に立たせる」という自分がコントロールできるものとしてではなく、「役に立ててもらう」という他人の自由な意思によるものになっています。

最後に

少しまとまりが無くなってしまいましたが、伝えたいのはタイトルの通り。

僕自身、偉ぶって記事を書いていた時期がかなりあり、松浦弥太郎さんがおっしゃるようなことを意識として持てたのはここ最近のことだったりします。

別にこれは謙虚とかではなく、自分の意志や感覚を大切にしようと思ったら、こういう姿勢が一番しっくりくるというだけなんですけどね。

それでは今日はこの辺で。ではではー。

 

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