TABI LABOのコンテンツ作りは「占い」のようなもの

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編集長っぽいタイトル書きました、Oufitterエディターの野阪です。

TABI LABOといえば、ローンチからわずか10日間で60万PV超を達成し、5ヶ月後には月間400万UU/3000万PVを獲得している有名キュレーションメディア(あるテーマに沿ってのコンテンツを集め、まとめたメディア)です。FacebookやTwitterをやっている人ならば、名前は知らなくとも記事自体は1度は見たことがあるはず。

そんなキュレーションメディアの雄であるTABI LABOをいち編集長として、見ないわけにもいきません。毎度Facebookに投稿されている記事や記事タイトルを見ては、なるほどなぁと参考になるわけです。

今回はそんな参考にすべきTABI LABOについて少し思ったことをつらつら書いていこうかと思います。

TABI LABOは「旅」を捨てた

元来、「旅」のキュレーションメディアとしてローンチされたTABI LABOですが、半年と経たずにその方針を変え、かつての3つのカテゴリー(世界を感じる、世界を知る、世界に行く)から現在は9つのカテゴリー(feature、key person、travel、life style、sports、beauty、technology、issue、key person )分けをしています。

メディアの理念に関しても以下のとおりで、かつての名前「旅ラボ」から「TABI LABO」に変更されていると気づくまで「なんか、旅関係なくね?」と思っていたのが懐かしいです。

TABI LABOは、カルチャーからライフスタイル、トレンドにテクノロジー。おもしろいモノ、感動するコト、刺激的なキーパーソン。いま世界で起きているあらゆるトピックを扱う、「世界とつながるネクストマガジン」です。

引用 – About TABI LABO | TABI LABO

今では旅に関するコンテンツはかなり少なくなり、Facebookで目にするのは大体センセーショナルなコンテンツばかりです。バイラルメディア(ユーザーの目を引くようなコンテンツを作り、SNS等を利用してそのコンテンツを拡散させるメディアの形式)の側面を考えると「旅」だけで勝負するのはかなり難しいことなので、早め早めに方針を転換するのはとても良いことです。

メディアの運営においてメディアの理念・方針をどうするかということは、ブランディングやポジショニング、そもそもの事業としての理念といった問題も絡むのですごく難しい問題です。

(現状、Outfitterはメディアとしては手探りの状態ですので、僕としては専門家や愛好家がもっと気軽にコンテンツを作れたらいいなぁとかも思うわけです。アウトドアの魅力って分からない人には分からないですし、ライターにとって分からないものを書くということほど面白くないことはないので。)

もちろんこの方針転換は真に旅の情報を知りたかった人からすれば、あまり良くない変化ですが、そんな人はごくごく少数派なのでメディアとしてはともかく、事業としては正しい判断ではないかと思います。

TABI LABOのコンテンツに見られる「占い」の要素

Facebookに流れてくるTABI LABOの記事見ていると、これはクリックしたくなるなぁというタイトルが本当に多く、参考になると同時に「ズルい」とも思うことも多いです。

というのもTABI LABOの記事がそもそも、万人受けしやすいもので、万人に当てはまる「占い」の技術が使われていると思ったので。

「占い」の技術(コールドリーディングという用語がありますが、少し意味合いが異なります。)というのは、一般大衆に当てはまることを挙げていって相手に「当たっている!」と思わせる技術のことです。

また、少し余談ですが、占いを受ける本人は得てして「当たって欲しい(悪いものに関しては当たってないで欲しい)」と思っているものなので、やや強引に「当たってる」と思い込もうとします。

抽象的な説明も長引くと話が難しくなるので実際にTABI LABOの記事タイトルを見てみましょう。

・オンナの魅力は内側から。大人の女性が絶対やらない「10のコト」

・3つ当てはまったら、即結婚!運命の人を見極める「15のサイン」

・【5人に1人】傷つきやすい人に共通する「18の特徴」

・デキる人は知っている!円満な人間関係を築く「10のポイント」

引用 – TABI LABO

 いかがでしょうか?このタイトルを見て、自分が当てはまっているか(当てはまっていないか)気になって、クリックしたくなりませんか?

これは記事タイトルを書くときの1つのテクですが、TABI LABOは「具体的数字」を出すということを上手にやっています。「3つ当てはまったら、即結婚!運命の人を見極める「15のサイン」」なんて「結婚」を頭の隅にでもおいている人や今恋人が居る人からすれば、恋人や恋人候補者が15個のうち3つ当てはまっているか、当てはまりそうかどうか確認したくなるものです。

(というか、十何個も共通項だしてたら、絶対どれかに当てはまるというところが最も「占い」感のでているところ。)

また、記事タイトルに記事のターゲティングもきちんと明記しており、そのターゲット像も結構曖昧で誰にでも当てはまりそうなターゲット像であることが多いです。「【5人に1人】傷つきやすい人に共通する「18の特徴」」なら「自分が5人に1人の傷つきやすいのかどうか知りたい人」ですし、「オンナの魅力は内側から。大人の女性が絶対やらない「10のコト」」なら「大人の女性になりたい人(もしくは大人の女性なのか確認したい人)」ということが言えるかと思います。とても上手に誰にでも当てはまりやすい共通像を作っています。

さらに、その共通項に当てはまっている人は自分が当てはまっていることをアピールしたくなるものなので、いいねやコメント、シェアをしてアピールします。これがバイラル(シェア・拡散)を誘発する仕組みです。

「占い」キュレーションメディアは今後残っていくのか

この「占い」的コンテンツ作りは何もTABI LABOに限ったことではなく、多くのキュレーションメディアが行っていることです。言い方は悪いですが、かなり「俗な」コンテンツなので一般受けがとても良いです。

その中でもTABI LABOはとても上手にコンテンツを作っていますし、「俗な」コンテンツを高級感のあるようスタイリッシュに見せるのが本当に上手です。

ただ、この俗なコンテンツがずっと世間から受け入れられるかどうかと言われれば、結構難しいかもしれません。というのも、いまの時代ってわりと本物志向の反発が大きいのかなと思っていたりするので。

例えば、「オーガニックフード(※)」という近年よく聞くようになった言葉は、「環境にやさしい本当に良い食材を食べる(作る)」という運動の高まりを表しているのではないでしょうか?また、僕が敬愛して止まない株式会社LITALICO(りたりこ)も、これまでのおかしな日本の常識を覆し、本来人間が活きるべき正しい社会を作ろうとしていることも、本物志向の活動例としてあげられるかと思います。

言ってしまえば、キュレーションメディアがそもそも「キュレーション」していないという点も恐らくは今後本物志向の人々に反感を食らうところではないかとも思っていたり。

その反感がどれくらい大きいものになるのか、ただのマイノリティの運動に収まるのか、はたまた革命的な運動になるのか、今後の流れが面白いところです。

 

※この場合、オーガニックフードに関する面倒な議論(http://matome.naver.jp/odai/2135354270973050501 )は控えさせていただきます。

 

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