「足りなくても、補い合えばいい」という当たり前が見えない理由

どうも、のさか(@breakconnect)です。

縁あって現在ある会社で事業を作っているのですが、そこの社長はまだ社長の器ではないなぁと思うことがしばしばあります。

というのも、行動力や熱量こそは足りているものの、思考力や冷静さが足りていないからです。

ただ、そこでいうと僕は行動力は皆無ですが、ある程度の思考力や冷静さは持っているので、いい感じで補い合えるんですよね。

僕が「この内容でアンケートを取ってきて」と頼むと彼は1週間で200人集めてきてくれますし、一緒にアポに行って彼と先方との間に齟齬が生じていれば、僕がお互いの言い分を整理してまとめたりしますし。

この「補い合う」という行為はとても大切だなと最近よく思うんですよね。それは仕事にかぎらず、他者との関わり合い全般において。

でも、こうした「足りなくても、補い合えばいい」という当たり前は、日常生活レベルではまだまだ当たり前にできていないなぁと。

足りないことは悪いこと

現状、一般的に根付いている思想は「足りないから、自分で補おう(足るように努力しよう)」といったものです。

こうした思想が生まれる根本には、「足りないことは悪いことだ」という思い込みがあります。

この思い込みによって、足りないことは誰かに補ってもらう対象としてではなく、排除される(克服する)べき対象として認知されていきます

それでは、なぜ「足りないことが悪いことだ」というふうな思い込みが生まれてしまうのでしょうか?

足りないことは怒られてきた

僕はここに教育が大きく絡んでくると思うんですよね。

僕らは、何度となく足りないことを克服すべき対象として怒られて(教えられて)きました。

勉強ができない子には「ちゃんと勉強しなさい」、運動ができない子には「もっと運動しなさい」、整理整頓のできない子どもには「整理整頓をしないと迷惑だ」と。

それは成績評価1つとっても分かる通り、僕らは評価そのものを見て個人の能力の有無という事実しか認めようとしていないんです。

本来成績評価というものは、自分の足る・足らないを自覚し、向上・改善していくためのものであるのに、単に能力の有無を知らせるものとして捉えられているんです。

その結果、成績の良し悪しで子どもは褒められたり怒られたりする。そして子どもは理解する。「足りないことは悪いことなんだ」と。

もっと言えば、そこからさらなる弊害が起きてしまっているんじゃないかと。

例えば、足りない人というのは悪い人であるから、いじめや差別の対象になりやすくなったり。足りないと認めてもらえないから、足るための努力をして認めてもらおうとする承認欲求の強い(自己否定感の高い)人が生まれやすくなったり。

もちろんこれは一例に過ぎないのですが、これらの弊害によって足る・足らない同士が補い合えるという発想が出にくくなっているんじゃないかと、そう思えてならないんです。

足りない部分は誰かに補ってもらうための「余地」

だから、「足りなくても、補い合えばいい」という発想になるためには、「足りないことは悪いことだ」という思い込みを生む教育的な思想を改善していかなければならないわけです。

もちろんそれは決して、単に怒らないようにするというではありません。怒るという行為が子どもが足りない依るものではなく、子どもの善悪の判断(※)を形成するためのものにすることです。

※善悪を正確に定義するのは難しいですが、ここでは基本的な他者への思いやりの無い行為ー理由なき差別や偏見、暴力、騒音、犯罪などーだと思っていただければ幸いです。

そして、足りない部分(自分にできないこと)は「欠陥」ではなく、誰かに補ってもらうための「余地」であるという風に伝えていくことでもあります。

例えるならパズルのピース。凹の部分もあれば、凸の部分もある。だからこそお互い繋がり合えて、1つの作品を創りあげることができる、そんなイメージ。

僕らは足りないからこそ支えられることができて、足りているからこそ支えることができるわけです。それを、子どもの頃から実感できるような体験をもっと作っていくべきなんですよね。

最後に

語弊がないようにお伝えさせたいただきたいのですが、僕は別に評価すること自体は悪いことだとは思っていませんし、足りないところ全てを誰かに依存すべきだと思っていません。

評価がなければ自分の位置を知ることができないので、向上・改善していくことができなくなりますし、足りないところを自分で補っていく努力もできる限りですべきです。

ただ、ある一定の評価基準で人の能力の有無(あるいは、人としての価値)を測ったり、足りないことに恐怖を感じ続けるのは不幸なんじゃないかと。

僕らは不完全だからこそ人間(≠人)になれるのだから、人間であることを享受すればいいんです。

今日はこの辺で、ではではー。

 

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