才能を肯定するのは至極難しいけど、無視すればいい。

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「自分には才能が無い」

勉強や部活動をしてて、嫌というほどこのことを思い知らされてきた。

どれだけ真面目に努力し続けていたって、いつも才能のある奴がちょっと頑張っただけで努力は無駄になってしまった。

だけど、20年近くそんな思いをし続けてきて、ようやく自分にも人並み以上の才能と呼ばれるものがあるんじゃないかと思えるものに出会えた。

だから、僕は今こうして文章を書いているわけで、紛いなりにも「編集長」なんて役職をいただいているわけだ。

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きっかけは些細なこと

僕が「ものを書く」という才能に気づいたのはとても些細なことがきっかけで、でもそれは僕にとってはとても大きなものだった。

話は中学3年生、高校受験を控えた頃のことになる。大阪の高校入試では必ず小論文が出題されることもあり、その対策として、国語の授業では小論文の時間が設けられていた。

「ゆとり教育は廃止すべきか?」「中学生に携帯電話をもたせるべきか?」なんて、いかにも議論し易いお題が出されて、いつものように思いの丈を方眼用紙に書いていた。

すると、ある日の連絡帳にこんなことが書いてあった。

「『野阪君は常日頃から色んなことを考えているのか、意見にとても感心することが多く、先生はファンになっちゃいました。』って●●先生(国語の先生)が言ってたよ。」

あぁそういえば、そうだった。

僕は小学生のころに作文をするのが割りと好きだった。書くまではあまり気乗りしない質だったけれど、いざ書き始めると鉛筆は流れるように進み、終わってみれば大体用紙いっぱいに文字が埋まっていた。

良いことも悪いことも含め、自分の気持ちが引き出される感覚がとても好きだった。そう考えるとカッコつけて取り繕いがちな僕は、実は割りと”素直な奴”だったのかもしれない。

この出来事以来、僕は「ものを書く」という行為に対して多少得意な気分になっていた。

そして、高校生の時に作ったバンドのHPで毎日日記を書いたり、作詞してみたり、自分専用のブログを作って毎日記事を更新したり、SNSに近況投稿したり、シェアノートをしたり……とにかく今に至るまで文章と触れ合って過ごしてきた。

すると、「拓海の言葉にはすごい力がある!」「とても感動した!」と周りが褒めてくれるようになった。

きっと僕が一番自分を表現できるツールが、書くことなんだとここ最近になってようやく理解した。

これが僕の才能だ……と。

才能を肯定できない

ところが、才能を肯定することは意外に難しくて、これは日本人特有なのかもしれないけど、親にしろ先生にしろ、友達にしろ、その多くは自由に生きようとする人の揚げ足を取ろうとする(堀江貴文さんとかが多分その好例)。

僕自身、「よっ、編集長!」なんてノリでからかわれるのはザラで、たとえそれが冗談だとしても、冗談だとわかっていても、「あんまり調子に乗るなよ」と言われているような気分になることもある。というか、その人を見ればそう思っているのかどうかなんて分かる。

なによりも、自分自身が勝手に感じているプレッシャーが本当に凄まじい。

「自分は才能がある」なんて言った手前、才能がないところなんか見せちゃいけない、もしいいね全然つかなかったらどうしよう……なんて思っちゃって、なかなか「投稿」のボタンが押せないことはままある。

文章書くのって、自分を表現するのって実はものすごく怖い。

そんなことを最近強く思うようになって、「自分には才能がある!」なんて周りに言うのを控えていた。ある意味、それが謙虚だと思っていた。

でもそのくせ、「自分を認めて欲しい!」っていう思いは強くて、どっちつかずのまま長い間過ごしてきた。

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才能を、自分を肯定していたい

実際才能と個人の価値とは関係ないのだけど、僕はこれまで自分の才能からも、自分を表現することからも逃げてきた。

そして、実は誰よりも自分を否定し続けてきたことにようやく気づいた。

だから、まず自分を肯定することからはじめていく。自分を表現することを許そうと思う。

たとえ自分よりも才能溢れる人ばかりでも、評価されなくても、自分はこういう奴なんだって、こんなこと思っているんだって、周りの声も自分のプレッシャーも全部無視して表現していたい。

 

【お知らせ】

まだ決定しているわけではないですが、昨日今日で色々あって、ライター・編集者のお仕事のお話をいくつかいただいております。

僕自身、将来的にライターとして暮らしていくつもりは全く無いですが、自分の好きなことなので、突き詰められるところまで突き詰めたいなと。

なので、今後はライターとしての活動もやっていきます。基本的には1次情報の案件を中心に考えていますので、もしこれいいよってのがあれば、ご紹介いただければ幸いですm(_ _)m

 

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