GW初日に彼女にフラれました。
フラれた原因は色々あると思います。遠距離で寂しい想いをさせていたし、僕が彼女に色んなことを求めすぎて負担をかけたし、ちょうど倦怠期に差し掛かる頃だし、僕の人間的未熟さも大いに関係していると思います。
でも一番大きいのは多分フラれた際に言われたこの言葉。
「友達としての好きという感情と異性としての好きという感情の区別がついていなかった。」
僕はこの言葉を聴いたとき「あーあ、またか」と思いました。
浪人時代の恋愛
というのも、僕は浪人時代にもうどうしようもなく好きな子がいて、彼女に告白した時にも同じようなことを言われたからです。
高校始まってからずっと仲が良くて、ただ他愛もない話や部活や勉強の話をするだけじゃなくて、色んな悩みを打ち明けたりもしていた子でした。最初は恋愛感情なんて全くなくて、本当になんでも話せる親友みたいな関係でした。
でも、彼女は高校卒業後の進路が海外の大学入学でした。当然、僕は進路の相談にも乗っていましたし、「自分が後悔しない選択肢を選ぶべきだ」と留学を薦めたりもしていました。
海外へ行ってしまえば大型休暇以外はほとんど会えませんし、本人はそのまま海外で働くことも考えていました。
そして、彼女が海外へ渡航する時期が近づくにつれてなんだか無性に寂しいと思うようになりました。次第に僕は悟りました。彼女が好きだということを。
だから、ちゃんと想いを伝えておきました。通っていた予備校を抜けだして電車に乗って彼女の地元まで行き、電話して呼び出しました。今思うとすごい行動力だなと思う笑
告白したその場では返事は「少し考えたい」と言われて貰えませんでした。後日、連絡が来てこう言われました。
「人として本当に好きだけど、やっぱりそういう風に見れない。それに、私が「大学卒業まで待って」って言えば待ってくれる人だから、そんな負担を負わせることなんか出来ない。」
彼女らしい思い遣りのある言葉で、仕方のないことなんだと思いました。
自分には異性としての魅力がない
でも、同じようなことを二度も言われるようになると話は別です。確かに僕は男としてはイマイチかもしれません。女性みたいに細くて力がないし、虫とか見たら悲鳴を上げて逃げますし、優柔不断だし・・・
「自分は自分でいい、ありのままの自分を受け入れてくれないならそれはそれで仕方がないこと」そんな風に思ってきましたが、それを全否定されたような気分になりました。
「自分には異性としての魅力がない」
この事実を受け入れざるを得ません。ありのままの、このままの自分じゃ全くダメなんだと思わざるを得ません。
やけくそになりました
もうこうなるとやけくそです。おばあちゃんからもらったお金で風俗に行こうか、クラブに行って人見知りとかそんなどうでもいいもの押し殺して女を引っ掛け回してやろうとか、町中にいる可愛い子を見てはめちゃくちゃに犯してやろうとか・・・とにかくそんなことばかり考えるようになりました。
愛がどうとか、お互いの幸せがどうとか、真面目に付き合うとかマジでバカバカしいことで、今まで信じてきた彼女の言動は全てウソだと思うようになりました。
色んな人に相談してみました
そういう風に思ったということを色んな人に相談してみました。もちろん、浪人時代に好きだった子にも相談しました。そして、相談した人みんなが「お前はお前で本当に魅力的だから、そのままでいいよ。」と言ってくれました。
でも、そんな言葉信じられませんでした。だって事実がそうじゃなかったから。「世界中に人はいくらでもいるんだから、その人にまだ出会えていないだけで絶対にお前の良さを分かってくれる人はいる」なんて言われたって「知るかよそんなもん、どこにいんねんアホ!」としか思えませんでした笑
自分は誰かの「北極星」なのかもしれないということ
そんなモヤモヤした状態のままGW最終日を迎えました。明日から仕事かと考えると吐き気がしました。
なぜかふと、高校時代バンドを組んでいた奴(ギターボーカル)の曲を聴いてみようと思いました。ほんと何故かふと。
で、この曲を聴いて泣きました。
「北極星」
頭の中の言葉選んで
精一杯伝えたよ
でもやっぱり下手くそだから
またほら泣いちゃったいつもみたいにくすぐり合って
笑って話したい
苦しかった言えないことが
まだほらあったでしょう遥か遠くへ
この声が聞こえますか
「もういいかい」
「まあだだよ」
昔の僕が今の君に言うどうか変わらないで
真面目に素直に生きるのは辛いけど
君と言う名の星を読んで
また歩きだせそうなんだいつか終わりが来ることなんて
思っていなかった
出会いと別れ
それすら愛おしくなる日が来たよ淡く滲んだ
あの唄を思い出して
「もういいかい」
「まあだだよ」
夜空を照らす確かな光どうか変わらないで
真面目に素直に生きるのは辛いけど
君と言う名の星を読んで
今踏み出すこの足ずっと覚えてるよ
僕が僕を忘れてしまっても
真上に光る星を読んで
また僕を思い出せるさ引用 – kazca 「北極星」 Live at BIG CAT – YouTube(作詞 田代翔祐)
本当に今の僕にはタイムリーな曲ですよね。グサグサ刺さってくるんですよ、詞が。
常に同じ位置にあることから、古くより天則航行の目印とされていた北極星に擬えて、「変わらないでほしい」ということを訴えかける曲です。
昔、僕も作曲をやってた頃これと同じ内容の詞を書いたことを思い出しました。変わらないで居てくれたことを感謝する詞です。
作詞をしている田代翔祐はメンヘラでとても付き合っていくには面倒くさい奴ですが、馬鹿正直で誰よりも人の気持ちがわかる繊細な奴です。人のことを言えないかもしれないですが、本当に辛そうな、難しそうな生き方してる奴です。
それでも、彼が変わらないで居てくれたことで、彼が僕にとっての「北極星」となってくれたことで、僕は僕を思い出せました。それと同時に、僕も誰かの北極星なのかもしれないということに気付くことが出来ました。
僕の書いた文章を読んだり、僕と話したりする中で本当にまだまだ少数ではあるけれど「近況みて、感動しました!僕も頑張ります!」、「今の私があるのはのっちのお陰です!」ということを言ってくれる人もいます。
凄く大げさなことかもしれませんが、僕が変わってしまうことは彼らが自分を忘れてしまいそうなときになんの光も見えない暗闇の中に置いていくことなのかもしれません。
だから、僕は僕を諦めるわけにはいきません。僕は僕を生きるべきだし、活きたい。やけくそになるのはほどほどにして、前を向いて生きていこう。
とりあえず今は、そう信じることにします。
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