どうも、のさか(@breakconnect)です。
昨日、Facebookでヨッピーさんがこんな記事をシェアしていました。
仰るとおり、企業の広報として失格の記事で、これに違和感を抱かないことはとても恐ろしいなぁと。
今回は、「意識できない」という恐ろしさについて書いてみたいと思います。
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一体どこがダメなのか?
この記事の問題点は、刺青・タトゥーを禁止するという行為ではなく、その伝え方です。
ざっと問題のある箇所を下記にまとめてみました。
自社の都合を前面に押し出している
自社の都合を顧客に伝える際は、普通「お客様の不利益にならないように」という文脈で伝えようとします。
しかし、この記事にはそれがないどころか、自社の都合を前面に押し出しています。顧客からしたら「お前らの都合なんて知るかよ!」って感じです。
ケンカ等のトラブルも増え、多くのお客様に敬遠されるようになったのでこれでは困るということで経営判断としてイレズミ規制を実施することになりました。
イレズミを身体に入れる自由があるようにイレズミの方の入園をお断りする自由もあるのです。
案内はしているので見てないとか聞いてないというのは言い訳にはなりません。こういうやり取りで現地で大暴れする人がよくいますけどこういうのがイレズミのイメージを悪化させています。
引用 – 時間とお金は大切に
顧客に対する嫌味・皮肉
もはや嫌味と捉えられるような言い回しが多用されているため、刺青をしている顧客はもちろん、そうでない人が見ていても気分が良くないです。
その影響でイレズミの方が集中し、園内はまるで品評会状態に....
イレズミ等のある方はサマーランドを利用することはできないので来ても時間やお金の無駄になるという話です。
イレズミのあるお父さんやお母さんと一緒に来たちびっ子は本当に気の毒です。楽しみにしていたプールで遊べず帰る姿を見るのはこっちも本当につらいです。お子様のためにもイレズミの方はサマーランドの利用をあきらめてください。
引用 – 時間とお金は大切に
明らかな煽りタイトル(フレーズ)
この記事のタイトルは『時間とお金は大切に』で、概要文は以下のとおり。
待ちに待った夏休み、無駄なく楽しみたいですよね、駆け足で通り過ぎていく夏の大切な時間を無駄に使ってしまう人たち、今回はサマーランドに来るイレズミやタトゥーを入れている方に向けてお話させていただきます。
引用 – 時間とお金は大切に
これではまるで、刺青をしている人たちは時間とお金を大切にしていない(無駄にしている)かのように伝わってしまいます。
というか、「私」って誰やねん!!
私をはじめ至らない点は多々ありまが、お客様の時間を大切に扱い心地よいものにしたいという事を基本にしています。
引用 – 時間とお金は大切に
最初この記事は意図的に煽っているのかなと思ったのですが、この最後の部分を見てそうではないなと。「私ども」とかならまだ分かるのですが、「私」は流石にないですね。関西人から「いやお前誰やねーん!」というツッコミが入ります。
というか、顧客が至らないという前提なのは何なんだろう……。脱字も多いですし、読点の位置も変、敬語もまともに使えていません。世間知らずの子が書いたのかなという印象です。
刺青をしていない人に対してもマイナス
とまぁ、ざっと挙げただけでもこれくらいは問題があるわけですが、本当に恐ろしいのはこれらのことを意識できていないことなんですよね。
言葉にはその人の姿勢が表れてしまうものなので、書き手は顧客(とりわけ、刺青をしている顧客)のことを嫌な存在として捉えているのでしょう。
そうした姿勢を顧客はなんとなく感じ取ります。そうすれば、刺青をしている人だけではなく、そうでない顧客に対しても悪い印象が残ってしまいます。
こんな皮肉はないでしょう。もともとは刺青をしている顧客、ひいてはそうではない顧客に対する配慮の記事なのですから。
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意識するために
こうしたことを意識できるようになるためには、適切なフィードバックと自己分析はもちろんですが、それ以前に仕事(顧客)に対する姿勢を改める必要があります。
この姿勢を改めない限りは、どれだけキレイに取り繕っていても(言われたことだけやっていても)同じようなことは起きるでしょう。
あとは「意識できない」という恐ろしさを知り、「自分は間違っているかもしれない」という前提に立って行動していくことですね。これはとても難しいことです。
最後に
どれだけ気を付けていても、他人にとっては不愉快に感じることはどうしても起きてしまうこともあります。
だから、それを責め過ぎてしまうのも良くないのだと思います。(その点、日本人は責め過ぎなんですよ。ちょっとした失言ですぐに集団リンチの構図。)
大切なことは意見を真摯に受け止め、同じことを繰り返さないことであり、それを信じて建設的に意見することなのです。
そうすれば、炎上も少しは意味のあるものになっていくはずです。
今日はこの辺で、ではではー。
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