どうも、のさか(@breakconnect)です。
その昔、『佐野元春のザ・ソングライターズ』という番組がありました。シンガーソングライターの佐野元春さんが聞き手となり、毎回優れたソングライターを招き、音楽における”言葉”をテーマに講義形式で対談するというもの。
高校生の時、その番組が大好きで、毎回欠かさず観ていました。なかでも、Mr.Childrenの桜井和寿さんの回は印象深く、思わずため息が出るような回答がたくさんありました。
特に心にグサッと来たのが、「嫌いな言葉は?」という佐野さんの質問に対する桜井さんの返答。
「”難しい問題だよね”」
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歌手らしくない現実主義
なんだかこの言葉、歌手に似つかわしくないなぁと思ってしまったんですよね。
だって、歌手って呼吸をするように綺麗事を歌っているわけですから、まさか、綺麗事から最も近い言葉が「嫌いな言葉」として出てくるとは思わないじゃないですか。
どういうことかというと、「難しい問題だよね」という言葉はある問題に対して、「色んな手を使ってみたけど、”やっぱり”無理だよね」という現実逃避の言葉なわけです。
「難しい問題」というレッテルを貼っていれば、わざわざ解決しなくて済むし、自分にはどうしようもできない(=非がない)というアピールもできちゃう。
そんな便利な言葉なわけです。
でも実際には、そこで思考停止しているだけ。もっと踏み込んで考えてみれば解決できるような問題も多くあるので、無責任極まりない言葉でもあるんです。
大半の物事を難しくしているのは「難しいこと良くわかんないから」と「難しい問題ですねぇ」とかいう考えたフリ。「難しい」レッテル貼り。
実際ちゃんと調べて考えてみれば
解決策はいくつもあって、難しくはないことは往々にしてある。— のさかたくみ (@breakconnect) 2016年9月8日
その言葉を「嫌いだ」と言うわけですから、あまりに現実主義的だなぁと。非現実的な歌手には似つかわしくないなぁと。
物事を難しくしているのは”自分自身”
そんなことを思うと同時に、「あぁ、なんて自分は簡単に『難しい問題だよね』という言葉をつかっていたんだろ」と戒められるような気持ちになりました。
物事を難しくしていたのは紛れ無くその言葉で、ロクに考えも試しもしない自分自身だったんだなと。
もちろん、現実問題として解決が難しい問題はいくらでもあります。いじめとか、戦争とか、環境とかは難しい問題でしょう。
でも、だからこそ「難しい問題だよね」だけで片付けちゃダメなんだと思います。難しいからこそ、たくさん考えて、たくさん動いて、辛抱強く取り組まないといけないんだと。
だからまずは、その便利な言葉を使わないように。
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最後に
桜井さんってこういう戒めをサラッとやってしまう面があって、『タガタメ』や『常套句』なんかはその好例だなぁと。
だからこそ、日本を代表するトップアーティストなんですけどね。単に綺麗事を並べるだけでも、現実問題を突きつけるだけでもない、だけどどこか心が温まる不思議な感覚ですよね。
Mr.Childrenの魅力を語ると止まらなさそうなので、ここらへんで。まとめにかかると、「難しい問題だよね」って言葉で片付けるのやめようぜって話です。
ではでは!
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