オウンドメディア支援の事業を行っているsomewrite (サムライト)さん主催の「オウンドメディアって実際どうナンダ?」というイベントにお邪魔しました。
僕が敬愛して止まないメディアであるLIGブログやサイボウズ式、イエマミレの編集長の面々が揃って、かつ、モデレーターにはsomewrite (サムライト)さんの社長という豪華な組み合わせでかなり楽しめました。
お話を聴いていた中で、いくつか驚きと共感した部分があったので今日はそれをシェアしようかと思います。
オウンドメディアが何故あるのか?
「もはや、バズワード(流行語)となっているオウンドメディア(自社メディア)ですが、そもそもオウンドメディアを作る(作られた)目的を冷静に見直していく事が重要。」とLIGブログ編集長である朽木さん。
オウンドメディアの目的は多種多様ではありますが、その目的を達成するには、本当にオウンドメディアが最適なのかどうかということを考えると、別にオウンドメディアでもなくて良いことも多々あります。
オウンドメディア(コンテンツマーケティング)は飽くまでひとつの手段にすぎません。企業のブランディングであったり、潜在顧客層へのリーチといったことであれば、広告を出した方が手間もお金もかからず、目的をはたすことも出来ます。
また、オウンドメディアの目的がブレるとリーチしたい顧客層からズレたり、意図したブランディングができなくなったりと存在意義がよくわからないメディアになったりするので要注意というわけです。
SEOは今後無くなるかもしれない
「海外のスタートアップでは記事のテーマや書き方をテンプレート化して、良質な記事が量産出来るような仕組みをつくろうという動きが盛んになっている。」とイエマミレ編集長の津田さん。
もしこれが実現すれば、メディアなんて誰でも作れるようになりますし、記事を書き、情報を集めることによる「SEO(検索エンジン最適化)」といった概念もなくなってしまう可能性があります。
今後SEOがなくなったら、戦略として残るのはメディアのブランディングやポジショニングといった部分になるので、SEOメインでやっているメディアは厳しくなるかもしれません。(もちろん、SEOという部分は読者に響く文章を書くというところとも大いにリンクしているので、そこで得た知見は大きな戦略にはなるかと。)
リーチしたいテーマは人力で探す
「チームという概念でテーマを探していたとき、PTAというテーマが出てきて、その記事をいくつか書くとやはりリーチしたため、PTAの方々が使えるような情報共有システムを作りました。」とサイボウズ式の藤村さん。
懇親会のときに、「どうやってPTAというテーマを見つけたのか?」と伺うと、「ひたすらトレンドのワードを探し続けていたらPTAというキーワードが見つかったので、一つ試しに記事を作成してみたのが始まり」だとおっしゃっていました。
ツールは確かに使うは使っているわけですが、ただ単にツールを利用するだけじゃありきたりなテーマしか出てこなくなるので、最終的には人力でテーマを探していくことが重要なようです。
「プラティッシャー」が目指すべきメディアのカタチ
お話の中でオウンドメディアが目指していくものとして「プラティッシャー」というワードが挙がってきました。
ここ最近話題になっているワードですが、プラティッシャーとは記事を生成するパブリッシャーと記事を紹介する(集める)プラットフォームの両方を兼ね備えたメディアのことです。
今回集まった3つのメディアはパブリッシャーとしての側面が強いメディアですが、パブリッシャーとしてメディアでやっていくと、どうしてもリーチ出来る顧客層(取り扱うテーマ)が狭まってしまいます。
なので、プラットフォームとして様々な顧客にリーチできるような情報を取り扱うことによってブランディング効果とリーチ幅の増加を狙えば、安定的にメディアは運営出来るというわけです。
オウンドメディアの行く末
オウンドメディアの行く末について最後に話していましたが、成功するメディアと失敗するメディアの2極化といった大体の流れは予測出来ますが、どういった展開が今後出てくるのかといったところはよくわからないとの結論になりました。
正直まだまだ新しいマーケティング手法なので、色々展開の仕方はありそうですし、メディア単体のサービスも広告費だけで賄いきれなくなってくると、色々な施策を行っていくだろうし、明るいか暗いか言えば、明るいだろうなと。
弊社でもプラティッシャーの体制を作れるように頑張っていきます!
株式会社そとあそび | インターンシップ(長期実践型) | NPO法人ETIC.(エティック)
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