どうも、のさか(@breakconnect)です。
先日ゼミで教授に「論文はなぜ分かりやすく書かないのか?」と伺ったところ、こんな返事をいただきました。
「専門用語をたくさん使うことによって、エリート意識を根付かせているため。『この話題であればこのくらいの用語は知っているべきだ』と思っている人は多い。」
これって凄く勿体無くないですか。だって、ある特定の層にしか自分の研究の成果が届かないということなんですから。
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学問やビジネスが忌避される理由
こういったことは学問(アカデミック)だけでなく、ビジネスでも同じことが言えるなぁと。
「SEO(検索エンジン最適化)」とか「事業にフルコミットする」とか、意味分かんないビジネス用語って多いですよね。「いや、そこ日本語で言えや!」みたいな。
こうした専門用語は共通言語として置いて、互いにコミュニケーションを取りやすくするためのもの(あるいは、日本語で表現することがしにくいもの)だと思うんです。
それなのにほとんどの場において、どれだけ専門用語を知っているかの競い合いみたいで気持ち悪いなぁと。
そんな風に思っている人は実際大多数なはずなんですよ。業界に携わっている人の数を数えてみれば一目瞭然。
だから、学問やビジネスって人の生活に当たり前のようにあるようなものなのに、忌避されてしまっているんです。これは、本当に勿体無い。
(かく言う僕もIT系企業で1年も働いていたので、そういう用語を無意識的使っていたりするわけですが。)
難しいことを簡単に話す「翻訳家」の存在
そんな世の中を見ての反発なのか、ここ最近、分かりやすいメディアって本当に多いなぁと思うんです。
写真とかいっぱい使っていたり、項目を作ったり、文章を短く切っていたり、太字や色字を散りばめたり、なにより、取り上げる内容自体が簡単なものが多いなぁと。
これはこれで良いことだと思うんですけど、相変わらず難しいことは難しく語られてばかりで、学問やビジネスに対する忌避感は全くなくなっていないです。
だからこそ、難しい話を誰もが分かるように簡単にする「翻訳家」のような存在が、これからはより一層重要になるんです。
これはメディア業界だけで言えば、フリーライターのさえりさんとかがまさにそうですよね。
さえりさんは、大学教授との会話を分かりやすく表現した素晴らしい記事を作っています。
・本当に「私以外私じゃないの」か?東大の哲学教授・梶谷真司先生に聞いてみた
・一生で87,600人と出会う?いい人の捕まえ方を早大教授・豊泉先生に聞いてみた
・「源氏物語」って結局どんなお話なの? 人文学部教授・山本淳子先生に教えてもらった
多分、話題となっているものを論文にすれば、2,3行で読むのを止めたくなるようなことなんですよ。それがここまで簡単になっているのは本当に凄い。
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最後に
共通言語を持つと身内での会話は上手くまとまるかもしれません。ですが、その共通言語を知らない人からすれば、まるで疎外しているかのような会話はもはや害悪なものです。
当たり前のことですが、人や場を選んで話すようにしましょう。さも当然かのように話していると、ただの「賢いバカ」に成り下がってしまいますから。
ではではー。
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