500名以上のライターを選考して気付いた、採用できない人の5つの共通項

man-93951_640(2017/09/29 更新しました)

Webメディア(オウンドメディア・コンテンツマーケティング)が流行り、ネットさえあればだれでも簡単に「ライター」と名乗れるようになった今日このごろ。「これからライターを始めてみたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか?

ライターを始めるにあたって、最初の壁が「選考」。いくつかのライターの案件に応募しては、なかなか採用通知をもらえない方もいるでしょう。

少なくとも僕は人事をやっているわけではないので、採用のプロでも何でもありません。しかし、これまでメディア編集長として500名以上の応募者と関わってきて、「採用が難しいな」という人の共通項も徐々に見えてきました。

今回は、採用が難しいライターの共通項を5つ紹介していきます。

スポンサードサーチ

1.メディアのニーズに合わない

メディアが求めるライター像(スキル)と、応募者がマッチしていないパターン。

例えば、SEOを重視していない取材メディアでは、SEOの知識や実績を持つライターさんはあまり重宝されません。逆にSEOを重視するまとめメディアでは、取材経験が豊富なライターは「コストがかかる」と考えられ、積極的に採用されない傾向があります。

このように、メディアによってニーズは異なりますので、単純に自分に合う合わないといった問題も多くあります。新しい分野に挑戦することはとても重要ですが、そこに見合うだけのスキルがまだ足りていないのであれば、自分に合うメディアで着実に力をつけていった方がよいかもしれません。

2.自分で調べられない

自己分析や自己決定能力が足りていないパターン。

「●●と指定していただいておりますが、どういう風にやればいいですか?」「ライターをしようか迷っております。ご意見ください」という質問をされる方がたまにいらっしゃるのですが、編集者側からすると「自分で調べてから来てください」という気持ちです。

簡単に他人に答えを求める時点で、思考力・自己解決能力が低そうに思われてしまうので、必要最低限の質問だけするようにしましょう。

スポンサードサーチ

3.文章のキャッチボールに難がある

文章のキャッチボール(テキストコミュニケーション)に難があるパターン。テキストコミュニケーションができないというのは、言葉を遣うライターとしては致命的です。

ほとんどのメディアにおいて、ライター採用をする際の大きな指標となるのは「テスト記事(ライティング)」か「ポートフォリオ(実績)」です。なので、多くの応募者が「選考=テスト記事・ポートフォリオ」と思っていますが、他にも大事な要素はたくさんがあります。

弊社の場合、頻繁にライターさんと文章でやりとりするので、返信の丁寧さや相手への配慮などはかなり重要な要素と考えています。連絡の際に難がある方は、採用後もコミュニケーションコストがかかると想定されるので、採用は難しいでしょう。

4.ターゲットが見えてこない

商業ライターとしての基礎的な考え方が身に付いていないパターン。どんな記事でもターゲット意識は大切です。

正直な話、このターゲット意識の有無は導入文を読むだけで大体わかります。というのも、導入文は記事の概要説明・ターゲットの明確化という重要な役割を果たす箇所だから。ここがきっちり決まっていなければ、本文の展開もあやふやなまま進んでいきます。

「誰に」・「何を」・「どのように」ということ整理してから、記事を作成するようにしましょう。

5.1文が細すぎるor長すぎる

以下の2つの文章を読み比べてみて、どちらがストレスなく読めるでしょうか?

京都は有名な観光地です。毎年多くの人びとが訪れます。嵐山は特に人気のスポット。渡月橋で人力車に乗ってみては?京都の町並みはとても綺麗ですね。

京都は毎年多くの人びとが訪れる有名な観光地です。特に嵐山は人気のスポットで、渡月橋付近では、人力車に乗って京都の町並みを楽しむことができます。

前者は1文が細かすぎて、文章間のつながりやリズム感が損なわれています。一方、後者はある程度の文のまとまりがあり、こちらの方がスラスラ読めたのではないでしょうか。

次にこちらはどうでしょう?

教育において重要なことは尊敬であり、尊敬というのは、人をしっかり視て、そのありのままを受け入れることであり、尊敬を基盤として関係を築いていくことで信頼関係を築くことができ、それによって初めて対話がなされる。

教育において重要なことは尊敬だ。尊敬とは人をしっかり視て、そのありのままを受け入れることである。私たちは尊敬によって信頼関係を築くことができ、それによって初めて対話が可能となる。

前者は1文が長すぎて、意味がスッと頭のなかに入ってきませんが、後者は各文がほどよくまとまっており、文章間のつながりがわかりやすいです。

文章作成の基本は「1センテンス・1コンテンツ」なので、1文に複数の内容が含まれると冗長に感じてしまいます。しかし、逆に1文にまとめた方が、文章上のつながりが見えやすくなる場合もあるので、あまり細かく切りすぎるのもよくありません。ほど良い塩梅を見極めましょう。

まとめ

以上、ライター初心者が陥りがちな5つのポイントをざっと挙げてみました。

そもそもライターは、「書きたいことを書く仕事」ではなく、「メディアのニーズを満たしつつ、読者に向けて正確に情報を発信する仕事」です。メディアが求めることは何か、読者にとって魅力的に見える(わかりやすい)か、ということを意識していけば、基本的には問題ありません。

あとはとにかく書きまくりましょう。文章は書けば書くほど上手になってきます。特に、ブログは良い練習の場所にもなりますし、重要なポートフォリオとなります。ブログを使って自分の好きなこと・興味のあることを書き続けていれば、編集者から声を掛けてもらえるかもしれませんよ。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でのさかたくみをフォローしよう!

LINEで送る
Pocket

3 thoughts on “500名以上のライターを選考して気付いた、採用できない人の5つの共通項

  1. 通りすがり

    「イラッと」とか、表現が妙に子供っぽいなぁと思ったら、本当に子供だった。

  2. のさか たくみ Post author

    同志社の馬鹿が偉そうにして、すいません。謙虚に粛々と結果出していきますね。
    子供っぽい表現ですいません。僕も改めてこちらの記事を読み返して、稚拙さにビックリしました。
    今とは考え方も大分異なりますので、時間を見つけてアップデートさせていただきます。

Comments are closed.